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結婚したいSDVXエフェクター5選


 牛乳と申します。この記事は東大音ゲーサークルB4UTの企画、Advent Calendar 2018のために寄稿したものとなっております。他の素晴らしい記事や寄稿スケジュールはこちらから読むことができます。

 さて、「結婚したいSDVXエフェクター5選」と銘打った本記事ですが、「フカセさんの顔がめっちゃ好みのタイプ」とか「MAD CHILDさんの人となりが素敵すぎる」とかを書き連ねる記事ではありませんので、そういうのを期待してしまった方はブラウザバックせずに何かの縁だと思って最後まで記事を読んで頂けると感謝のあまり求婚します。

 では何を書くのか?今回は数あるボルテの譜面の中から「この人の譜面えっちすぎん?」と僕が勝手に感じたエフェクターをいくつかピックアップし、ひたすら「好き」を羅列するという趣旨です。羅列するといっても「僕がPUCできるから好き」「VF稼ぎの譜面いっぱい作ってくれるから好き」みたいな観点ではなく、「この人はきっとこういうことを考えながらこの配置にしたんだろうな……」という譜面の芸術性になるべく焦点をあてるものにしたつもりです。本記事を通して、ボルテの譜面の芸術性やエフェクターの個性などを感じ取っていただけると著者冥利に尽きます。ちなみに音ゲーの譜面がえっちという話については、sak様による一昨年のB4UTのアドベントカレンダーの記事「音ゲーの譜面ってエロくない?」にて詳述されておりますので併せてご覧ください。また、記事中で紹介する譜面画像や動画についてはSDVX譜面保管所様およびLIRINSKY様・DDX様のものを利用しています。それでは最後までお付き合い頂けると幸いです。

※以下エフェクターの紹介は全て敬称略とさせて頂きます、ご了承ください

 

1. PHQUASE

 結婚したいエフェクターといえばやはりこの人は外せません。味噌汁にはご飯、スタバといえばラーメン、ボルテといえばフカセ。普段の追加楽曲からHE4VENやEverlasting Message等のKAC最優秀楽曲に至るまで担当した譜面数は数知れず、演奏感やエフェクト、見た目の美しさまで丁寧に作り込まれた譜面が特徴的なエフェクターです。例えば、

I(MXM)のこの誘導

I (MXM)のこの誘導(手の形が自然と3個押しになる)

†渚の小悪魔ラヴリィ〜レイディオ†(MXM)の

「プレイヤーに悩殺ポーズをさせる地帯」

等がありますね。演出、演奏感、曲との一体感どれをとっても非常にすばらしく、彼の新しい譜面が出るたびにプレイヤーは「はい結婚〜〜〜〜〜」とゲーセンで求婚するオタクになることでしょう。ゲーセンで声に出して叫んだら出禁なのでその慕情は心の内に秘めておいてくださいね

しかし彼は決して気高き高嶺の花という訳でもなく、

時折プレイヤーにお茶目な一面も見せる、まさにメインヒロイン的エフェクターです。

(ちなみに画像はXROSS INFECTION重の「どう取っても16分移行になる地帯」とLunatic Dialの無理押し地帯です)

 

 個人的にオススメしたいのはボルテ2の頃に登場したMami Mami Zone(EXH)です。

 ボルテ2は現在のボルテ4と違い、「つまみは端からしか始められない」「レーンからはみ出すツマミは置けない」「(つまみの傾き以外で)レーンの視点変更ができない」など譜面上の制約が非常に多いのですが、それをものともしない芸術性・演奏感があって感動を覚えます。特にサビのツマミのモチーフがとても良く、独特な配置なのに自然な一体感を出しておてかつ微妙に形を変えることでプレイヤーが飽きないよう工夫までされている譜面なので、ゲーセンに足を運んだ際はぜひ一度プレーしてみてください。

2. ビーフジョッキー

 最近ノリに乗ってるエフェクターですね。ボルテ3からのエフェクターで、登場初期の譜面はフランドール重やDouble Universe重など癖のある配置が多い印象でしたが、CUTIE☆EX-DREAMやDemise Quartetあたりから綺麗で押しやすい配置が増えてきたことに加え、演出や運指まで丁寧に考えられた素晴らしい譜面が増えてきました。個人的には風瑠人との合作ですがホワイトパレード(MXM)の譜面がめちゃくちゃ好きです。(100回くらい求婚しました)

 神話に芽吹く(MXM)を担当してからドS属性に目覚めたのか、最近ではSTULTIなどの譜面でプレイヤーをドMの沼に陥れようとしてきます。(僕はドMなのですきです)

STULTI(MXM)開幕のギュイーーーーーーーーンドコドコドコドコ地帯

 しかしビーフジョッキー、ただ単に難しい配置を置いている訳ではなく曲のことをしっかりと考えたり譜面の緩急をつけて置いてくれる典型的なツンデレなのです。Gate of Atlantis(MXM)の最後の配置を見てみましょう。

 大海に出んとする数々のプレイヤーを門前払いにしたこのパート、実は非常に曲のことが考えられた印象的な配置になっています。これについて、ある人の文章が非常に示唆的でした。

『Gate of Atlantisの最後、何かの扉が開いてその中に進んでいった後閉まる様子を表現してんのかな』

ありがとうビーフジョッキー…………(婚姻届を提出)

3. NOX

 譜面数こそまだ少ないものの、めちゃくちゃ綺麗な譜面を作るエフェクターです。エフェクター界のミケランジェロって勝手に呼んでます。(いま命名しました)

 クラウド版ボルテのNextaという楽曲で初めて譜面を担当しました。

……前世で譜面制作なさってたんですか?(配置が芸術的すぎ)

 NOXの譜面は特につまみと鍵盤の複合配置の見た目が美しく、Cloud9(MXM)でその才能が遺憾無く発揮されているように感じます。

直線つまみに重ならないように隣接して鍵盤を配置するのがNOXの特徴ですね。1枚目の配置なんてどうやって思いついたんだ…………

 

 また、同じく彼が担当したBeyond the BLUEでは、歌詞に合わせた印象的な配置が多いです。(「世界が回る」で画面が回転したり、「空は青く」でひたすら青つまみが降ってきたり)

 NOXの譜面で素晴らしいのは、単に見た目が美しいだけでなく運指までちゃんと想定されていて自然に取れる配置が多いことです。独自の世界観を持ちながらもちゃんと相手を思いやる優しさを併せ持った彼に心惹かれたボルテプレイヤーも多いのではないでしょうか?

4. Ether99

高嶺の花。

 告白するのを躊躇うくらい彼の譜面は美しく、それでいて前衛的であるため、そのゲーム性の高い配置から幾度となくプレイヤーを恍惚と絶望の板挟みへと追い込む孤高のエフェクター。実際、Ether99は担当した全ての譜面を単独で制作(2018/12/3現在)している珍しいエフェクターです。か、かっこいい……(この時点ですでに結婚したい)(いやでも畏れ多すぎ)

 Ether99はボルテ2からのエフェクターなのですが、初登場したQubismではその新規性の高い配置から「キュビズム押し」なんて呼称がついたくらいです(今となっては色んな譜面で使われるくらい一般的な配置となっています)

今でこそ色んな譜面で見られるこの配置ですが、当時は斬新でした

 彼の生み出した新配置は枚挙にいとまがありませんが、もうひとつだけ紹介するならBCロングを押しながらギアチェン(ハイスピードを変更する技術)させるのは彼がその開拓者でしょう。

トラウィスカルパンテクートリ(EXH)のここ(動画だと55秒あたり)。BPM196から147に減速する直前でBCロングとスタートボタンを片手で押しながらもう片手でつまみを回すことでギアチェンジが可能

 Ether99はこのような新規性の高い配置だけでなく、なんでもないフレーズの細部まで意匠を凝らしてノーツを置いており、それだけで無数の記事ができてもおかしくありません。

Quietus Ray(EXH)のメロの音階を際立たせるための配置(1枚目)と

Last Concert(EXH)のタクトを振る動きモチーフの配置(2枚目)。す、好きすぎる……

 

 Ether99の譜面は本当に好きで、その信者っぷりといえばJoyeuse(EXH)についた深刻な癖すら愛おしく思えるレベルです。ちなみにJoyeuse(EXH)については昨年度のアドベントカレンダーで172様が書いた素晴らしい記事があるので是非読んでください。

EDPの物販でEther99シャツとか販売されないかな………

ご存知FREEDOM DiVEの譜面もEther99が担当。BMSを意識した音拾いをしつつ、ボルテらしいメリハリもしっかり残した譜面で、本当に結婚したい。

5. 七色Method

 Ether99がゲーム性の高い美しい難所を作る高嶺の花だとすれば、七色Methodは天才マッサージ師です。彼の譜面はどの配置を切り出しても「気持ち良くなる運指」が想定されています。それでいて曲の美味しいところをしっかり引き出した譜面構成になっている、まさにプレイヤーのツボを的確に突いてくるマッサージ師なのです。

 七色Methodはボルテ3で初登場したエフェクターですが、僕が彼を意識し始めたのは「絶対零度」がボルテに移植された頃でした。

ここの「カーン!」ってエフェクト宇宙一すき

 「叩いててめっちゃ気持ち良い譜面を作るエフェクターだなあ」と思っていると、ボルテ4に入ってから七色Methodはゲーム性や個性を持たせながらも楽しい譜面を次々と作り始めます。

剛力羅で猛威を振るったチョコプラも、時代を先取りしすぎていると言われたSACRIFICEも実は七色Methodの譜面なんですね

 多種多様な譜面テーマでプレイヤーを楽しませる様はまさに七色。いつしか僕は七色Methodの新作が出るたび譜面画像を眺めながら「えへへ……」と一晩中ニヤニヤするオタクになり下がっていました。(気持ち悪いですねえ)

 そんな七色Methodの良さが特に出ていると感じたのはBLAZING_LAZER(MXM)です。

 LAZERと曲名にある通り、ダブルレーザー(赤と青の両つまみ)が非常に印象的な譜面となっています。逆直角つまみの置き方が上手すぎて、勢いよく直角を回すたびに婚姻届に印鑑を押しそうになるのは僕だけではないと思います。

動画1分2秒からのこの地帯、傾きをキープしたままの逆直角が銀河一すき

 実はこの譜面、鍵盤の配置も非常に練られており、短いロングや16分交互乱打でとても気持ち良い演奏感を味わうことができます。

ここ綺麗な左右交互で押せると慕情が溢れ出し過ぎて天の川ができそう

 毎日段位やボルフォースと格闘して心も身体も疲弊しきっているそこのあなた、是非七色Methodの譜面で極上の癒しを体感してみてください。いつしかきっと七色Methodの譜面のことしか考えられないガチ恋オタクになっていると思います。

 

 いかがでしたか?この記事を通してボルテの譜面の新しい見方・楽しみ方が増えたと感じていただけたなら幸いです。もし機会があれば、今回紹介しきれなかった他のエフェクター・譜面についてもその好きなポイントについて書けたらいいなと思っています。長い記事になりましたが、ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。


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