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東大大学院で理転する話(終)~筆記本番と面接編~


 牛乳です。大学院理転シリーズ5記事目になります。今回は学習ペースについて書く予定でしたが、どう考えても3行くらいで終わりそうだったので割愛し、筆記本番と面接編という形でまとめることにしました。

 

記事一覧

5. 筆記本番と面接編←いまここ

 

TOEFL本番

 情報理工が開催するTOEFL-ITPは数学と専門の2週間と少し前の8月上旬に午後から実施されました。僕は工学部2号館の一番大きな教室で受験しましたが、冷房も暑すぎず寒すぎずで快適でした。リスニングの会話が思ったより速くて聞き取るのが大変でした。TOEFLはメモ取るのが禁止だとか禁止でないとか色々な前情報がありましたが、僕の年ではメモ取ることが許可されていて少しだけ焦りましたね。一番焦ったのは問題冊子のシールが剥がせなかったことでしょうか。実はこれには必勝法があって、シールは紙テープなので最初の1ページ目をシールごと破って、残りのページにくっついているシールをその後剥がすといい感じになります。ちなみに僕はそれに気づくまでに30秒くらいかかったうえ危うく問題冊子を引き裂くところでした。

 

数学・専門本番

 TOEFLはそこまで合否に響かないだろうと勝手に信じていたので、こちらが大本命です。しかもこちらはTOEFLと異なり、朝10時から実施されるので序盤はいかに頭を回転させるかの戦いです。しかも午前中は数学ですので、眠気が残ってると計算ミスで事故りそうなのがめちゃくちゃ怖かったです。そこで試験1週間くらい前から意識して生活リズムを整えました。

 しかし数学は予想していた範囲がほとんど出ずに爆死。試験終了後に周りから「まあこの問題解けない人は解けないだろうな〜笑」という会話が聞こえてきて(すいません………)と悲しい気持ちになりました……

 午後からの専門科目も納得のいく出来ではなく、「この問題どこかで見たことあるのにちゃんと解けない……」という事態に陥りました。もともと数学が2割くらいしかないだろうと思っていて、専門でかなり点を取らないと落ちることは覚悟していただけに、試験の後半では半分涙目でした。

 

面接対策

 筆記が散々な出来だったので、面接の準備を始めたのは筆記の合否を見た後からでした。それまではずっと冬入試と卒論を両立させるための学習計画を考えていました。

 電子情報学専攻において面接は固定点と噂されていますが、それでも毎年数名は面接で落とされていることも知っていたので、微かな希望とそこそこの不安とを覚えながら、合格という細い蜘蛛の糸にぶら下がるカンダタの如き気持ちで面接の準備を進めました。具体的には質問されそうな内容についてあらかじめ回答を準備しておいて、自宅で暗唱するというオーソドックスな対策です。実際に暗唱してみると、意外に言葉に詰まって何も話せないということがあったので声に出す練習はちゃんとやって良かったなと思っています。色々とアドバイスしてくれたTさんありがとうございました。事前に準備した内容としては

・筆記試験の出来がどうだったか

・志望理由

・大学院で研究したい内容

・理転しようと思った理由

に加え、第1希望の研究室の論文で気になったものを複数読んでおきました。口述試験でよくある専門分野に関する質問はそこまでされないという前情報を教えてもらっていたので、用語の確認等はそこまでしてません。

 

面接本番

 一応外部生ということで面接本番にはめちゃくちゃ暑い中スーツを着て行きましたが、私服の人も結構多かったので別にどっちでもいいと思います。面接の控え室はびっくりするくらいゆる〜〜〜い感じで、内部生の集団がめっちゃにこやかに雑談してました。スマホも触ってオッケーだったので、僕は面接のメモを確認しながらTwitterしてました。多分スプラトゥーンやってても怒られないと思います。面接の部屋は2つあって受験番号ごとに部屋が決まっており、基本的には受験番号が若い順ですが、交互に部屋の割り振りが為されている訳でもなく、詳細は不明です。僕は比較的番号が若かったので、そんなに待たずに面接に向かいました。

 試験官は小さい会議室の中に3人いて、真ん中にいかにもお偉い感じの先生が座っていました。基本的には中央の先生がして、時々両脇に座っている先生方も質問するといった進行です。質問されたことを以下にまとめると、

・志望動機

・数学の出来が良くなかったこと

・併願の有無

・志望する専門分野の理論を理解するために必要とされる数学の分野は?

・手法の研究と応用的な研究どちらを希望するか

・学部の卒論はどんな感じか

・(志望動機の際に話した研究テーマについて)その背後に何かモチベーションがあるのか?

といった感じです。概ね準備した通りの内容を話せたので良かったかなと思っています。

 

おわりに

 ここまで読んでくださりありがとうございました。改めて院試全体を振り返ってみると、本当に運と環境に恵まれたなと感じています。院試勉強の参考書をケチらずに買えたのは親のお陰ですし、院試の情報や分からないことを丁寧に教えてくれる人も沢山いて、しかも共に理転院進を目指して切磋琢磨できる相手までいたことは本当に励みになりました。あと院試に関する呟きに対して付けてくれたふぁぼやリプライもめちゃくちゃモチベ維持に繋がってました(定期的にツイート掘り返してニヤニヤとオタクスマイルを浮かべていました)。皆さん本当にありがとうございました……!

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